出雲観光ガイド

須佐神社

住所

出雲市佐田町須佐730

問い合わせ電話番号

0853-84-0605

営業時間

授与所 9:00~16:00

定休日

本殿仮殿遷座祭   令和7年4月19日
本殿工事期間    令和7年4月~同7年11月
本殿正遷座祭    令和7年11月16日
御遷宮奉祝祭    令和7年11月22日
御遷宮完了奉祝行事 令和9年

英雄神スサノオノミコトの御魂を祀る古社

写真1
のどかな田園風景と住宅地が広がる神社周辺

のどかな田園風景と住宅地が広がる神社周辺

『出雲国風土記』にも登場する古社、須佐神社は、島根県中部を南北に流れる神戸川の支流、須佐川のほとりにあります。
この地は日本神話の中でヤマタノオロチを退治した英雄「須佐之男命(スサノオノミコト)」に関わりが深く、『出雲国風土記』の須佐郷の条には、スサノオがこの地に来て最後の開拓をし、「この国は小さい国だがよい国だ。自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと記されています。

全国にはスサノオゆかりの神社が数多くありますが、ここは唯一、スサノオの御魂を祀る神社で、祭神はスサノオのほか、妻である稲田比売命(イナタヒメノミコト)と、その両親である足摩槌命(アシナズチノミコト)、手摩槌命(テナヅチノミコト)と、オロチ退治に登場する四神が祀られています。ご利益は良縁・子孫繁栄・家内安全・諸障退散など。
『風土記』や『延喜式』でも確認できる古社であり、本殿は1861年(文久元年)建築の大社造りで県の文化財にも指定されています。

出雲の山あいに立つ小さな神社ですが、周囲を緑に囲まれた境内は神秘的な雰囲気が漂い、日本一のパワースポットとしてメディアで紹介されるなど注目を集めています。

須佐の美しい山並み

須佐の美しい山並み

悠久の時を伝える境内の御神木

社殿の後ろには樹齢1300年と推定される大杉が、この地を守るかのように立っています。
幹周りは6メートル、樹高は24メートル余りのまれに見る巨木で、幹から大地へと這う見事な根には生命の源のような力強さを感じます。
1300年の時を越えてここに立ち、人々の歴史を見てきた大杉。見上げると、その威厳に満ちた佇まいに圧倒されるようです。神々の国出雲においても、指折りのパワースポットとして知られています。

須佐の七不思議

この地には、伝説のように語り継がれる七不思議があります。

【一】塩井(しおのい) 境内に湧き出す塩井は日本海に続き、満潮の時は附近の地面に潮の花をふくといいます。須佐之男命自ら潮を汲み此地を清めたといいます。
【二】神馬(しんば) 神社に奉献された神馬は、どんな毛色の馬でも後に白馬に変わり、吉凶や国の大事を予知したと言われています。(現在はありません)
【三】相生の松(あいおいのまつ) 本殿の裏に、男松女松が一本の大木となっているものがありました。今は枯れてしまい、かわりの松が植えられています。
【四】陰無桜(かげなしざくら) 昔、隠岐の国に太陽がかげって耕田の不作が続き、これを占ったところ、「出雲の須佐大宮の桜が繁り、それが隠岐へ影をさす為」とのことで、桜が切られました。 その切り株から生じた桜は、それ以降、茂ることも枯れる事も無く今日に至っています。
【五】落葉の槙(おちばのまき) 須佐之男命の妃、稲田姫が御子を出産された時、産具を槙の葉で包み、それを松葉で綴って川に流されると、流れ着いたところに槙(柏)と松が生えてきました。これが落葉の槙と言われるところです。
【六】星滑(ほしなめら) 須佐の中山の頂近くに滑らかな岩肌が見え、谷の様になっている所に白い斑点があります。 それが豊年なれば多く、凶年なれば少ないといわれています。
【七】雨壷(あまつぼ) 境内摂社の厳島神社より下、道路の下手の田の畔に岩があります。その岩の穴をかきまわすと、神の怒りで大暴風雨が起こると言われています。

切明神事(きりあけしんじ)

神を迎えて秋の豊作を祈る神事で、毎年 8月15日の午後に行われます。俗に念佛踊りともいわれ、県の無形文化財に指定されています。
踊りは全体で5段構成をとり、華やかな神事花を立て、6人の舞人が「ナーマミドー」(南無阿弥陀仏)と唱和しながら笛に合わせて単調な踊りを繰り返します。その様子は夏の風物詩にもなっています。
776年を起源と伝え、中世に田楽系の踊りに念仏聖たちの影響が加わったと考えられています。

スサノオ館

須佐神社の西側、温泉宿泊施設のゆかり館に隣接する「スサノオ館」では、須佐之男命にゆかりの深い佐田町の歴史や文化を紹介しています。
入ってまず目を引くのが、館内中央に立てられた“神事花(じんじばな)”。巨大な傘の骨組に桜の造花や飾りつけをしたもので、毎年行われる須佐神社の切明神事(念仏踊り)のシンボルでもあります。
そのほか、須佐神社のあらましや民俗芸能に関する資料、神楽面などが展示されています。また蔵造りの建物にはめ込まれた神話絵のステンドグラスも見どころです。

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バス

詳細

名称 須佐神社
住所 出雲市佐田町須佐730
問い合わせ電話番号 0853-84-0605
営業時間 授与所 9:00~16:00
駐車場 有り 20台
ホームページURL https://www.susa-jinja.jp/
交通アクセス 山陰道斐川ICよりR9をJR出雲市駅方面、R184経由立久恵峡方面へ。車で約30分

山陰道出雲ICよりJR江南駅方面、r39経由。車で20分

JR出雲市駅よりバス約40分https://bus.ichibata.co.jp/rosen/susa/
「須佐神社」バス停下車、徒歩5分
「出雲須佐」バス停下車、タクシーで5分(徒歩の場合、約40分)