出雲市は、出雲大社を始めとする歴史・文化遺産や海・山・湖の美しい自然・景観など、多くの観光資源に恵まれているものの、旅行者が宿泊することなく、ただ名所を見物しただけで通過してしまう「通過型観光」に陥っていることが大きな課題となっています。

出雲といえば「出雲大社」というのが真っ先に思い浮かびます。しかし、それ以外の観光名所、あるいは、特産品については出雲大社ほどに浸透していません。そのため、市内訪問箇所数や消費単価も伸び悩んでいます。

また、上記の課題解決に必要な宿泊客や観光客に関するビッグデータの整備も追いついておらず、データに基づいた効果的な施策を打つことも難しくなっています。

そこで、出雲市内のIT開発を担うSAMI Japanと、新しい旅のスタイルを提案するソニーデザインコンサルティング株式会社が共同で「Izumo観光アイデアソン*」を行います。

*アイデアソンとは｜「アイデア」と「マラソン」が掛け合わさって出来た造語で、決められた時間の中でグループごとにアイデアを出し合い、ブラッシュアップさせてその結果を競いあうイベントです（​​Sony Startup Acceleration Programより抜粋）

「Izumo観光アイデアソン」は、昨年度に続く第2回目の開催となります。

出雲市では、先述のような様々な地域の観光課題に取り組む意欲のある若手起業家人材や、データ分析に基づいた観光マーケティング・プロモーション専門人材の発掘・創出に取り組んでいます。
これらの人材と関係者間のネットワーク構築を目的として、市内外から集まる参加者と出雲の魅力ある地域社会のメンターが一丸となり、約2ヶ月間チームとして出雲市内の観光資材を磨き上げます。

この期間中には、全3回のセッション（オフサイト2回、オンライン1回）が予定されており、最終的には、各チームで作られた観光アイデアを実際の運用まで落とし込み、実証実験の実施まで仕上げていただくことを期待しています。