来原岩樋
来原岩樋は、斐伊川の水を農業用水に利用するためと、高瀬舟によって物資を輸送するために岩山を掘り抜いて作られたものです。
岩山の下を幅約2.6m、高さ約4.2mの穴を9.1m掘りぬいて水溜り池に導水したもので、高瀬川へと水を取り込む取水口となっています。当初は木製ものが敷設されていましたが、強度が十分でなく、洪水時には決壊する恐れがあったため、1700年(元禄13年)に岩樋を完工し疎水したとされています。その後、もう一度改修されたものが現在の岩樋です。
斐伊川は天井川で、高瀬川との水位差が大きく、3段のゲートを上下させて水位を調整、船を通過させる現存で最古級の「閘門(こうもん)式構造」を備えています。
「わが国に現存する最古級の運河閘門で、天井川の斐伊川と高瀬川を結ぶため、国内では珍しい連続閘門」として平成26年9月に「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。
岩樋公園
高瀬川沿線整備事業の一環として、斐伊川からの取水口である岩樋付近を郷土の歴史を顧みる場、市民の憩いの場として整備されました。
公園の展望広場からは、山地から平野に流れ出る斐伊川の大きな流れが眼前に見えます。
詳細
名称 | 来原岩樋・岩樋公園 |
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カテゴリー | 歴史・文化/公園・施設 |
住所 | 出雲市大津町 |
問い合わせ電話番号 | 0853-21-2211 |
駐車場 | 有り 8台 |
バリアフリー | バリアフリートイレあり |
リンク | https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1602136888880/index.html |
交通アクセス | 山陰道宍道ICよりR9経由、出雲市方面へ車で約15分 JR出雲市駅より車で約15分 |