国引き神話の主人公を祀る
「出雲国風土記」の冒頭を飾る「国引き神話」の主人公である「八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)」を主祭神として祀っています。
通称は妙見(みょうけん)さん。
海のむこうの土地に綱をかけて引き寄せ大地を造られたご事跡により、綱引きの祖=スポーツ上達・不動産守護の神としてのご神徳が知られています。また、幸せや結婚、お金などのお願い事を引き寄せて下さる神様として、崇敬されています。
武運長久を祈る、勝利への信仰
豊臣秀吉の唐入り(朝鮮出兵)の際に百日祈願がありました。加藤清正や片桐且元、福島正則といった名だたる武将の参拝があり、その折の「弓掛(ゆみかけ)の松」が境内にあります。緒戦の連勝連勝に太閤いたく喜び、桐の神紋をはじめ恩賞を授かっています。
この頃から「武道・スポーツ上達の守り神」のみならず「勝負に勝つ神」として広く信仰を集めるようになりました。
人生に勝利すべく北斗七星をデザインした勝守(かちまもり)を身につけ、試合・難関に挑む善男善女から広く支持されています。
要石・夫婦石
八束水臣津野命は、国引き終了の時に杖をたてられ、その後も杖を打って歩かれました。これが島根半島に点在する要石(かなめいし)です。要石は土地鎮めの石で、土地占有の標でした。
夫婦石(めおといし)は、子授け、安産の石として知られています。過去数多の夫婦が子を授かったと聞き及びます。写真の左が男石、右が女石です。
境内の一番奥まった場所に祀られています。