滑狭郷の神社
御祭神:芦原醜男命 須勢理姫命
主祭神は大国主大神の別名、葦原醜男命(あしはらしこおのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)の御子でこの里の岩坪で生誕したといわれる須勢理姫命(すせりひめのみこと)。
出雲国風土記、延喜式神名帳にも載る式内社。
出雲国風土記では、御祭神ご夫婦が仲睦まじく岩坪の宮殿でお暮しになっていたある日、社前の渓流が岩苔の上をなめらかに流れているのをご覧になって、「滑し盤石なるかも」と仰せられた「なめしいわ」が「なめさ」となり、この地方の滑狭郷(なめさのさと)の由来となったといわれています。
神西城跡
神社の横にある階段を5~10分程上ると神西城跡があります。
神西城は、正式には「龍王山竹生城(りゅうおうざんたけのおじょう)」といいます。城郭の最高所は那売佐神社の裏山で、標高101メートルあり、神西湖や出雲平野、遠くには日本海を一望できます。
神西氏の居城で、出雲国西部における軍事上の要衝として、尼子十旗の一つに数えられています。
岩坪
岩坪(いわつぼ)は、「出雲国風土記」に『なめしいわ』として記されている史跡です。滑らかな岩に流れる水で大小の甌穴(おうけつ)があり、大国主大神の妻・須勢理姫命(すせりひめのみこと)がここで産湯を使われたという伝説が残っています。
那売佐神社の入口から500mの位置にあります。
岩坪周辺では、地元の方によってホタルを増やす取り組みが行われています。ゲンジボタル、ヒメボタル、ヘイケボタルなど複数の種類が混在しており、異なる点滅を楽しむことができます。
見ごろは、6月中旬~下旬です。