しじみ
日本に生息するしじみの中でも特に美味とされるヤマトシジミは、海水と淡水が入り混じる「汽水域」に生息します。
「宍道湖」と「神西湖」はどちらも汽水湖で、流入する河川から供給されるミネラルと、日本海由来の海水によって、良好な生育条件が整っています。
島根のヤマトシジミは粒が大きく肉厚、食べて美味、そして体に良い栄養分を多く含んだ自然の恵みです。そんな自然の恵みであるヤマトシジミは様々なミネラルを含んでおり、特に現代人に不足しがちなカルシウム、鉄、ビタミンB12が豊富で、自然の健康食と言えます。
宍道湖しじみ
宍道湖は出雲市と松江市に挟まれた、海水と淡水が混ざり合う汽水湖です。周囲47㎞の日本で7番目に大きな湖で、宍道湖でのしじみの漁獲高は日本一です。
船の上から長いしじみ掻き(ジョレン)を水中に下ろしてしじみを探っている漁師の姿は、宍道湖の朝の風物詩としても有名です。
神西湖しじみ
出雲市の西部にある神西湖は淡水と海水とが混じり合う汽水湖で、周囲5.3㎞、水深平均1.5mの小さな湖です。
浅い湖で太陽光が湖底まで十分届くため、しじみの餌となるプランクトンが豊富。また、日本海に近く、宍道湖に比べて神西湖の方が塩分濃度が高いと言われています。そのため、しじみに泥臭さが少なくコクがあり旨味成分が多いのが特徴。
しじみ漁は漁師が湖に入って手掻きでとる為、貝の傷みが非常に少ないのも特徴。1日に漁師が採る量も決まっていて、市場にほとんど出回ることのない「幻のシジミ」といわれています。