出雲観光ガイド

木綿街道

もめんかいどう

木綿の集積地として栄えた趣ある街道。木綿街道ならではのご当地グルメや様々な体験が楽しめます。

住所

出雲市平田町841(木綿街道交流館)

問い合わせ電話番号

0853-62-2631(木綿街道振興会事務局)

営業時間

9:00~17:00(木綿街道交流館)

定休日

火曜(木綿街道交流館)

木綿の集積地として栄えた
歴史情緒あふれる街道

出雲平野の北東に位置する平田地域は、宍道湖西岸からの水路を利用した物資の流通により、古くから市場町として栄えた町です。江戸時代には木綿の生産が盛んになり、集積地として繁栄しました。
その歴史の面影が色濃く残る街並みが「木綿街道」です。新町・片原町・宮の町からなるL字型の街道で、通りには切妻妻入塗壁造の家屋が軒を連ね、海鼠壁や出雲格子など、歴史的価値の高い建築様式を見ることができます。
街道に沿って流れる船川は、荷物や物資の輸送路として大正期まで使われており、船着場や生活用の水場である「カケダシ」など、当時の名残を随所に見ることができます。

江戸時代の建物が数多く残されている新町

片原町の建物は、明治9年の大火以上に建てられたもの

片原町の裏を流れる船川

宇美神社がある宮の町

歴史の面影を感じながら、街道沿いをぶらり旅。
まずは「木綿街道交流館」へGO!

木綿街道 探訪帖リーフレット

木綿街道 探訪帖リーフレット

木綿街道には江戸時代からの大地主「本石橋邸」をはじめ、伝統の味を守り続ける醤油蔵や酒蔵、生姜糖の老舗など、様々な見どころがあります。
巡り方は自由ですが、初めての方は最初に「木綿街道交流館」を訪ねると、街道の歩き方や見どころを教えてもらえます。
隅々まで満喫したい方には「木綿街道 探訪帖ツアー」がオススメ。通り沿いの数カ所のお店で色々な体験が用意されており、木綿街道の魅力をたっぷり味わえます。専用のリーフレットを持って、体験をした場所で修了印をもらいましょう。全ての体験をした方にはうれしい特典も。ノスタルジックな街並みを歩きながら、地元グルメや歴史の散策をお楽しみください。

歴史ある建物を探して街並み散策

街道沿いに3軒ある醤油蔵では醤油ソフト・アイスなどのご当地グルメも

木綿街道MAP

木綿街道オススメルート

1.木綿街道交流館

江戸時代「外科御免屋敷」と称された旧長崎医家を復元した建物で、木綿街道の観光案内所や展示コーナー、多目的室などを備えています。街道の歩き方や見どころなどを教えてもらえるので、マップと探訪帖をもらってここからスタートするのがオススメです。
1階には「ごはん屋 棉の花」が併設されており、落ち着きある空間で食事や喫茶をお楽しみいただけます。

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜(祝日の場合は翌日)

ごはん屋 棉の花

人気メニューの蕎麦御膳。 地のものを使った優しい味わい。

2.本石橋邸(国登録有形文化財)

江戸中期、1750年頃に建てられた当地の大地主の家。奥座敷は当時松江藩主の御成座敷として造られ、10畳もある書院造りの主室や茶室、趣ある日本庭園も見どころです。外観は市松模様のなまこ壁に出雲格子といった平田地域特有の建築様式で、木綿街道では最も古く格式高い建物です。

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜(祝日の場合は翌日)
入館料 一般:200円、小・中学生:100円
※入館料は隣接する木綿街道交流館で受付

庭園

茶室

主室

3.酒持田本店(国登録有形文化財)

ここでは杉玉の代わりに屋根に青竹が立てられる。 初絞りの時に青々とした竹を立て、枯れていくと酒が熟成した合図。

ここでは杉玉の代わりに屋根に青竹が立てられる。 初絞りの時に青々とした竹を立て、枯れていくと酒が熟成した合図。

明治10年創業、酒の神様が祀られている佐香神社のお膝元で、出雲杜氏による伝統的な酒造りが続けられている酒蔵です。酒米は全て県内産で、仕込み水は地元の湧き水を使用。濃い目の味つけが多い地元料理に合うよう、冷でも燗でもおいしく飲めるしっかりした味わいのお酒です。創業当時の姿を今に残す建物は2017年登録文化財に指定されました。

営業時間 8:30~18:30
休館日 不定休
※販売あり、利き酒あり。見学については要予約・要相談。

酒持田本店 写真

白壁土蔵の酒蔵

利き酒ができる店舗

屋根瓦の全面と雨樋には 屋号である「ヤマサン」のマークが。

大正初期に建てられた検査場

作業中の蔵人を呼び出すために 使われたというモールス信号

蔵元7代目の持田祐輔さん

最近は地元の梅を使った梅酒も人気

4.來間屋生姜糖本舗

1715年から300年以上続く老舗。創業時から出雲市斐川町で栽培される「出西生姜」のみを使い、炭火で生姜の絞り汁や砂糖を丁寧にとかして、銅製の型に流し込んで作ります。生姜の爽やかな風味と辛みに素朴な甘みが絶妙で、口の中で優しく溶けていきます。そのおいしさと手軽さから県内外に多くのファンを持つ、地元を代表するお菓子です。

営業時間 9:00~19:00
休館日 不定休

色合いが美しい生姜糖の白、抹茶、紅の三色。 出雲産の抹茶を使った抹茶味は不昧公の生誕100周年を 記念して作られた150年前からの定番商品。

店舗では生姜糖の試食ができる

店主の來間久さん

昔ながらの生姜糖

体験に参加すると、創業担当時からの歴史の説明を 聞きながら出来たての生姜糖が食べられる。

創業当時から変わらない来間屋生姜糖本舗のパッケージ

探訪帖ツアーその他の施設

持田醤油店

長い期間をかけて熟成させた濃厚な醤油。店頭には生醤油から刺身醤油まで種類豊富な商品が並んでいます。

営業時間 8:00~19:00
休館日 不定休

岡茂一郎商店

創業は明治30年。昔ながらの製法で、木桶の中で熟成させて作る醤油のコクを味わえます。

営業時間 9:00~17:00
休館日 不定休

縁切り神社とは?
木綿街道にある百事成就の「宇美神社」

宮の町の中心的存在

宮の町の中心的存在

木綿街道の最西端にある宇美神社は、元は「熊野神社」の名で1394年からこの場所に鎮座し、戦国末期に市内の7つの社を合祀した神社です。そのため境内にはたくさんの末社が祀られており、百事成就の神社として信仰されています。

主祭神は「布都御魂神(フツノミタマノカミ)」。配祀神の一神である「事解男命(コトサカノオノミコト)」は縁切りの神様で、あらゆる悪縁消除にご利益があると言われます。縁切りと聞くと人間関係のイメージがありますが、人の縁だけでなく、病気やトラブル、忌まわしい過去や断酒禁煙など、自分が断ち切りたいと願うものとの縁切りにご利益があります。

境内には夫婦仲睦まじいイザナミとイザナギを祭神とした「縁結神社」もあり、縁結びスポットとしても人気。同じ境内の中で「縁切神社」と「縁結神社」があるのは一見矛盾しているように思えますが、お参りする順番がポイントで、まずは縁切神社で悪縁を断ち切ってから、縁結び神社で良縁をお祈りします。

悪縁は良縁を遠ざけると言われ、あらかじめ除去することで、良縁を呼び込みやすくするというわけです。出雲大社で縁結びの祈願をする前に立ち寄られるのもオススメです。

本殿

拝殿

宇美神社 河瀬直明宮司

境内にある「縁結神社」

境内の中には平田名物一式飾りのミニチュアが28体あるという。全て見つけてみよう!

境内マップ

悪運は運気を下げ、良縁を遠ざけるので、「宇美神社」で縁切りをしてから「縁結神社」をお参りください。


木綿街道をガイドさんと歩こう!

木綿街道交流館 館長 高橋 猛さん

木綿街道交流館 館長 高橋 猛さん

町の魅力を案内してくれるガイドさんと一緒に、木綿街道を散策しませんか?木綿の栽培が盛んになった理由や本石橋邸の歴史など、木綿街道について詳しく教えていただけます。ご希望の方は交流館でお申し込みください。

NIPPONIA出雲平田木綿街道

2019年12月、木綿街道の歴史や文化を体感する宿「NIPPONIA出雲平田木綿街道」がオープンしました。

約250年の歴史ある元酒蔵を改修し、趣のある部屋に泊まりながら、街道に伝承される技術や地域の方々とのふれあいを体験することができます。

木綿街道を散策したあとは温泉でゆったり「いずも縁結び温泉ゆらり」

木綿街道交流館から徒歩5分ほどのところに、中国地方最大級の源泉かけ流し温泉「いずも縁結び温泉ゆらり」があります。旅の締めくくりに遊び疲れた身体をゆっくり癒やしてください。

一個以上スタンプが押された「木綿街道 探訪帖リーフレット」をご持参いただくと、お一人様一回限り入浴料を400円に割引!

営業時間 10:30~22:00(最終入館21:30)
休館日 無休
木綿街道アクセス 雲州平田駅から徒歩15分

駐車場

詳細

名称 木綿街道
住所 出雲市平田町841(木綿街道交流館)
問い合わせ電話番号 0853-62-2631(木綿街道振興会事務局)
営業時間 9:00~17:00(木綿街道交流館)
定休日 火曜(木綿街道交流館)
駐車場 有り リンク:「駐車場」をご覧ください。
ホームページURL https://momen-kaidou.jp/
交通アクセス 一畑電鉄「雲州平田駅」から徒歩10分