韓竈神社の歴史
「出雲国風土記」には『韓銍社(からかまのやしろ)』延喜式には『韓竈神社』と記載されています。江戸時代には、『智那尾権現(ちおごんげん)』と呼ばれていました。
祭神の素盞嗚命が新羅(しらぎ)に渡られ、わが国に「植林法」やタタラ製法、鍛冶技術などの「鉄器文化」を伝えられたとされ、カラカマのカマは、溶鉱炉を意味するとも言われています。また、この神社より奥は古くから産銅地帯といわれ、金掘り地区の地名や自然銅、野タタラ跡もあり、鉄器文化の開拓と深い関係がうかがわれます。
「岩船」伝説
韓竈神社は、「岩船」伝説でも知られており、この大岩は、新羅から植林法や鉄器文化を伝えられるときに、素盞嗚命が乗られた船であるといわれています。
また、鰐淵寺を開かれた智春上人(ちしゅんしょうにん)が信濃の国から来られたとき、三人の老翁が船で出迎え、鰐淵寺へと案内されました。その後、老翁は別所・唐川・旅伏の三所に飛び去り、唐川の智那尾権現は岩船となり、別所の白瀧権現は帆柱石となり、旅伏山の旅伏権現は帆形の石となったと伝えられています。
(現在も唐川と旅伏山には大岩が現存していますが、別所の帆柱岩だけは、昭和時代に地滑りのため無くなってしまいました。)
急峻な参道
韓竈神社は、紅葉で有名な鰐淵寺から、山を隔て西側に位置しています。
鳥居の800mくらい手前から道が狭くなり、杉木立の中を通っていきます。舗装がなく、携帯の電波も届かないところにあります。
鳥居をくぐると、急な石段が続きます。登ること約15分。 本殿手前には、難関の岩の割れ目を通らなければなりません。
幅が45cm位ですので、体格のよい人は断念せざるを得ない人もいるかもしれません。
お越しの際は、ズボン、スニーカーの軽装がベストです。
御朱印は鰐淵コミュニティセンターでいただけます。
(土、日はもみじや商店にて取扱い)
詳細
名称 | 韓竈神社 |
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カテゴリー | 歴史・文化/歴史・文化 |
住所 | 出雲市唐川町字後野408番地 |
問い合わせ電話番号 | 0853-66-0006(韓竃神社佐々木宮司宅) |
駐車場 | 有り 10台 |
リンク | https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1610698269433/index.html |
交通アクセス | 【車】 ・斐川ICから鰐淵寺方面へ45分 ・雲州平田駅から25分 【公共交通機関】 ・一畑電車「雲州平田駅」から「平田生活バス鰐淵線」でバス停「獅子ヶ鼻」下車 徒歩30分から40分 (一度終点の「唐川車庫」まで乘り、折り返す必要があります) ・朝の一便のみ800mほどの距離にある「後野バス停」で下車が可能です。 |